当院では、作業療法士が企画し、2020年から中庭を利用した園芸活動をおこなっています。
園芸作業は、歩く、座る、立ち上がる、水をまく、収穫する、運搬する、洗うなどの数多くの動作を必要とするため、身体面でも運動能力や体力の維持向上に効果が期待できます。また、精神面でも、満足感や達成感、気分転換やストレス発散、思考力や想像力の向上、記憶力の改善など、あらゆる効果が期待できます。
主なプログラムとしては、種まきや寄せ植え、野菜の栽培・収穫、庭を散策しながら草花の観賞、育てた花での押し花作りやハーバリウムなどのクラフト活動等を行っています。
患者さんによっては、手の動かしにくい方や、車いすのまま参加される方もいらっしゃいます。園芸活動には、個別でスタッフが付き添い、患者さんの状態に合ったやり方で行えるよう、方法を工夫し実施しています。
入院中は臥床時間が長く、屋外へ出る事も少なくなります。入院中の気分転換、楽しみを得る場、ホッとできる場として、一緒にリハビリ行いましょう。
野菜の栽培
収穫が楽しみです
中庭の様子
クラフト活動
様々なクラフト活動行っています
当院では、脳血管疾患(脳梗塞・脳出血、くも膜下出血)、脳外傷後等の方で、回復期リハビリテーション病棟入院中に、自動車運転再開を希望された場合、連携する自動車教習所と協力し、自動車運転再開支援を行っています。
道路交通法では、「病気等の理由で正常な運転が出来ないおそれがある状態で車輌等を運転してはならない」とされており、脳の病気など運転に支障を及ぼす恐れのある「一定の病気」に該当する方が運転を再開したい場合は、免許センターでの適正相談を受けることが望ましいとされています。
自己判断で運転を再開することは危険が予測されます。当院では、医療機関の立場から病気による運転への影響を評価し、運転再開への判断基準の一助としていただいております。