リハビリテーション科(部門)
ご挨拶
たまの病院で回復期リハビリテーション病棟の診療を担当しています。
回復期は急性期から生活期へと連携するリハビリテーション医療の要に位置し、介護も含めた地域連携の結節点としての役目を担っています。
患者さんが一日も早く快適な生活が送れるよう、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・管理栄養士・看護補助者・医療ソーシャルワーカーといった多職種がチームとなり、医療・看護・介護を行い脳血管疾患をはじめとする後遺症の回復や日常生活動作の改善・向上を目指しています。
診療内容
急性期病院からの情報提供書や地域連携パスの情報をもとに患者さんの疾病、障害、リスクを評価し回復期リハビリテーション病棟の入院適応の有無を判定します。入院生活上の自立度を判定し具体的なケア計画、リハビリテーション計画、リスク管理を含めた入院診療計画を立案しゴールを含めた方針をチームで決定共有します。
初回カンファレンスを主治医、看護師、ソーシャルワーカー、療法士の多職種と患者さん・家族で20分程度開催します。
基本的な流れとしては全体像の確認、課題の整理、解決策の検討・協議、目標の設定、介入計画の立案を行い、一ヶ月後の開催日を決めます。多職種で説明を受けた後の患者さん・家族の反応を観察し、理解度と意向を再確認します。
退院支援については、退院前カンファレンスや退院前訪問指導の際、担当ケアマネージャー、福祉用具業者と共に、退院後の医学的管理・ケアやリハビリテーションの継続、生活面のサポート体制の構築を図り、病状や機能障害の程度、継続すべきリハビリテーションなどを診療情報提供書やサマリー等を用い情報提供を行います。
主な対象疾患
- 脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷(わんしんけいそうそんしょう)等の発症後もしくは手術後、または義肢装着訓練を要する状態
- 高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷および頭部外傷を含む多部位外傷の場合
- 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節もしくは膝関節の骨折、または2肢以上の多発骨折の発症後、または手術後の状態
- 外科手術または肺炎などの治療時の安静により廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態
- 大腿骨、骨盤、脊椎、股関節または膝関節の神経、筋または靭帯損傷後の状態
- 股関節または膝関節の置換術後の状態
- 急性心筋梗塞、狭心症発作その他急性発症した心大血管疾患または手術後の状態